「インターネットをしたいのだが・・・」
「あ、この奥のトビラね」
タイ人の青年は奥のとびらを指差した。
ファランがいそいそと消えて行く、例のとびらである。
その店はアラブ系の、どう見ても、d立て屋とコンビニもどきの雑貨屋。飛び込みでチェックインしたホテルの横にある。外にかかげられた怪しい看板には、黄色に赤字で「E-Mail」。スリフォン通りにある、インターネットができるらしいという「The
Cafe」に行くのを中~。シンハとカオマンガイで腹ごしらえした後、潜入した次第である。
トビラをあけると、灰色の階段が上に続いている。のぼって行くと、ガラス張りのとびらとげた箱。パソコンが3台あり、巨体のファランが3人、謔阨tかれたようにキーボードを打っている。待たしてもらうことにし、中へはいる。奥には大きな事務机。そして接客用のソファーとテーブル。どうも、旅行代理店をかねているらしい。並べられたガイドブックの中からモスクワ辺をとりだし、パラパラめくってみる。飲み過ぎたせいか、ひたすら眠い。
「あ、一台空いたから」
ドイツ人っぽい青年に声をかけられる。彼が座っていたPCの前に腰掛け、マウスをいじる。きゃー。
「じゃあ、このカードに開n檮盾ェ書いてるから、終ったら下に降りてきてね」
アラブ系の店蛯ェカードを差し出し、どこかへ消えて行った。さあて、どうしましょ。キッチュなタイ晤キーボードの前に、すでに頭の中はどひゃどひゃモード。
「やっぱり、日本語は化けちゃうのね」
無惨にも、рフサイトは怪しい文字でわけが分からなくなって見える。d方がないので、チャットにメッセージを残し、掲ヲ板へ。お、重い・・・。こりゃ、電話回線だな。
掲ヲ板に書き込むのは諦め、闥をとりだした。Hotmail経由で友人知人にメールを出すためである。あ、日本語が使えない。ローマ嘯ゥ英語かあ。うっひゃ〜、ローマ嘯チて読みにくい〜。
「コーヒーと紅茶、どっちがいい?」
我に返ると、店蛯ェ私の後ろにたっていた。なんでも1條ヤ利用すると、ソフトドリンクが1杯、無料なんだそうである。ブラック・コーヒーを注文し、ふたたびインターネットの海で溺れる。
結局、閉店まで1條ヤ半粘った。料金はしめて250THB。疲れがどっと押し寄せてきた。
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